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2020/11/18 18:46
その昔、朝の7時から夜11時までの営業だった故その名が付いたと言われる
「セブンイレブン」
1920年代に今のセブンイレブンの前身といわれている氷屋さんがアメリア・テキサス州に誕生。
その後誰もが知る、世界中の「convenience:便利な、使いやすい、手ごろな、都合がよくて」
な存在になります。
日本では1974年に国内第1号店が豊洲にオープンしました。
では、イタリアでは いつセブンイレブンができたでしょうか?
答え:ない
イタリアにはセブンイレブン含め、いわゆる日本でいう「コンビニ」はございません。
理由としてはザクっというと24時間お店を営業するなんてもってのほかだからです!
ただその昔日本のセブンイレブンでは「イタリアンプリン」が売られていたことがありました。
イタリアにはセブンがないのに、日本のセブンにはイタリアがある不思議 摩訶不思議。
では、イタリアの人はみんなどこで買い物をしているのか?
マーケットやスーパーはもちろんですが、
それ以外にイタリアでコンビニ的役割を果たしているのがTabacchi・Tabaccheria
Tabacchi・Tabaccheria + 喫茶店が併設されているのが Tabacchi bar。
1962年撮影 イタリア フィレンツェ タバッキ街並み ¥6,600
読んで字のごとくTabacchiとあるように、直訳はタバコ屋さん。
ですがタバコ以外のモノも もちろん売っています。
ちょっとしたお菓子、飲み物。ちょっとした文具。ちょっとした日用品。
よって「ちょっとしたコンビニ」です。
ちなみにだいたいのTabacchi、Tabaccheriaは夜7~8時くらいに閉まります。
セブンイレブンもびっくりのセブンセブンとかセブンエイトなわけです。
1961年撮影 バール タバッキ 日常風景 ¥6,600
上の2枚の写真、お店も違えば場所も違う。入る人も違えば出てくる人も違う。
全て違うんですが、2枚並べてみるとストーリーを感じられるのが素敵な不思議です。
先程「Tabacchi」「Tabaccheria」のことを「ちょっとしたコンビニ」なんてわたくし申しましたが、
イタリアの人だって日本にあるような世界中にあるような
いわゆる「コンビニ」が便利だってことくらい百も承知なんです。
じゃあなぜ作らないか。
作らないから、です。
そんな便利なものを許したら
イタリアの良さを、
イタリアの古き良きを、
良きを繋ぎ紡いできた職人さんたちを失うことになりかねないから。
コンビニがないとか不便!ありえない!
なんてのが今は当たり前の感覚になっているかもしれませんが、
その昔、お菓子は駄菓子屋さん。お買い物は個人商店、商店街。
餅は餅屋だったわけです。
そうなると当たり前に年末年始は本当にどこも真っ暗。
だからこその「お節」だった時代が普通にあったんですよね。
1年に1回、静寂に包まれて人がキチンとリセットする12月31日、大晦日。
誰もが一斉にキチンと休んでいることが、音として、画としてわかることができた元日、三が日。
子供の頃 年末年始になるとどこも開いていなくてつまらなかったのに、
今となってはあの静けさに包まれる年末年始が懐かしく憧れさえ感じます。
なくなる前に、失くす前に、懐かしむ前に、
1秒でも早く大切を大切として気づけるようになれたら、世の中に より一層深みと彩りが増すのかもしれませんね。
「彩」といえば、この写真 ポンテヴェッキオ橋の彩りが大好きなんです。
ポンテヴェッキオ橋についてのお話しはまた今度お話しさせてください♪
2015年撮影 ポンテヴェッキオ橋 ¥6,600
追伸:いわゆるコンビニエンスストアがない国はイタリア以外にも世界中沢山あります。
かくいう私もセブンにもコンビニにも大変お世話になっておりますことここにご報告申し上げます。