2020/08/14 15:37


イタリアと日本の歴史をご存知でしょうか?

第二次世界大戦時に互いに三国同盟の一国だったことは有名ですが、それ以外はあまり認知されていないことかと思います。実は日本とイタリアは2016年に国交開始150周年を迎えています。

2016年撮影(国交開始150年)


初めてのイタリアと日本の関りは13世紀のマルコポーロまで遡ります。マルコポーロによる『東方見聞録』で西欧世界に初めて日本という国が紹介され、「黄金の国、ジパング」の言葉は日本でも有名です。

17世紀前半(江戸時代初期)に伊達政宗によって日本初の公式使節団として「慶長遣欧使節団」がイタリアに派遣されています。(当時伊達政宗は徳川家から外交を一任されていました。)その後日本でキリスト教の禁止や鎖国状態が続いたことも含め、イタリアとの大きな関りはないまま江戸時代が過ぎます。

江戸時代の終わり、日米修好通商条約をはじめとしたアメリカ、イギリス、フランス、オランダ、ロシアと結んだ安政の五か国条約はよく知られていますが、同じような条約がイタリアとも1866年8月25日、「日伊修好通商条約」として結ばれ、初めてイタリアと国交がスタートします。

1966年撮影(国交開始100年後)

この時イタリアでは蚕の間に微粒子病が蔓延し、国内の蚕の生産に大打撃が起きていました。そこでイタリアは日本に買付市場としての役割を見出しました。当時日本の輸出の大部分を生糸が占めており、日本の蚕は白く質がいいと西欧でも評判を集めていました。(余談ですが、この当時、輸出していた蚕の種類「小石丸」は現在皇后さまが飼育していることで有名です。)

またイタリアでの統一運動と当時の日本の明治維新に重なる点が多く境遇が似ていたため、互いの国はますます関係を深めていきました。その象徴的な事例としてイタリアは外国船で初めて天皇を迎える国になったことが挙げられます。また貿易では最大で日本の年間輸出の2割をイタリアへの輸出用生糸で占める時期もありました。

その後第一次、第二次世界大戦とも同じ陣営で戦い、同じ運命を歩むことになりました。戦後、1951年「日本国とイタリアとの間の外交関係の回復に関する交換公文」が交わされ、1952年4月28日の対日平和条約の発効日に戦争状態を終結させ、外交を再開しました。外交再開後は、今日街にあふれるイタリアンレストランやイタリアブランドショップをみて分かるようにイタリアとの交流は大変盛んに行われています。

1953年撮影

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