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2020/08/04 17:01
「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」
このセリフだけでなく数々の名言を残したルパン三世の映画「カリオストロの城」、実際に映画を見てルパンに心を盗まれた方は多いのでは。
さすが世紀の大泥棒といったところでしょうか。
余談はさておき、
この映画でルパンがカーチェイスを繰り広げた車こそがFIAT 500 (チンクエチェント)なのです。
現在もその形と名前を残したまま数々のニューモデルが発売されています。
本場イタリアでも人気は健在らしく、私のイタリア人の友人によると「イタリアで最も有名な車の一つ」とのこと。
あのキュートな形に憧れるのは全世界共通なのかもしれません。
FIATと聞いた時、真っ先に黒と白のイメージが思い浮かんだ方も少なからずいるのでは、、、
そう、FIAT社は先日(2020年7月26日)イタリアサッカー・セリエAで9連覇という偉業を成し遂げた「ビアンコネロ(イタリア語で白と黒)」の名称で知られる、サッカーチームのユヴェントスのオーナー会社としての一面もあります。
補足を入れると、あのクリスティアーノ・ロナウドが所属するチームと言えばわかる方も多いはず。
FIAT社は車だけでなくイタリア人の魂ともいえるcalcio(イタリア語でサッカー)までも影響を与えています。
ここでFIAT500の歴史についてお話ししましょう。
FIAT500は1936年に誕生し、当時は現在と形は異なりネズミに形が似ていたこともあり、トポリーノ(小さなネズミ)と呼ばれていました。(余談ですがイタリアではミッキーマウスもトポリーノと呼ばれることもあります、、。)
そして現在馴染みのある形になったのは「FIAT Nuova 500」発売された1957年からです。
イタリア語でNuovaは新しいという意味で、文字通り形も一新され、乗車人数も以前の2人から4人乗りに改良されました。
また当時庶民の足だったスクーターと競争できるよう価格をかなり抑え、瞬く間に人気を得て、その車は世界に広がることに。
その後、2代目の発売から50年後の2007年に3代目のFIAT500が発売されましたが、形は2代目を継承し、小型で丸みを帯びた愛くるしい車体で、今も世界中で絶大な人気を博しています。
Retroitalyではルパンたちが愛用していた、2代目FIAT500を映したアート写真を多数販売しております。
愛くるしいフォルムにあなたも心を盗まれてみては?