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2020/08/01 19:02
イタリア美術と聞いた時、頭の中でルネサンス美術を思い浮かべる人は多いかと思われます。
イタリアのフィレンツェにルネサンスの宝庫とされる美術館があります。
それはウフィッツィ美術館。
展示物は2500にも及び、規模と質どちらにおいてもイタリア最大の美術館。
また、巨大なU字型をした美術館自体がユネスコに「フィレンツェ歴史地区」の一部として1982年に世界遺産に登録されています。
ここでウフィッツィ美術館の歴史を紐解いていきましょう。
この美術館、実は元から美術館として作られたのではありません。
1560年、メディチ家出身でトスカーナ大公コジモ1世の治世下に、
フィレンツェの行政機関の事務所として、ミケランジェロの弟子のジョルジョ・ヴァザーリの設計で着工が始まりました。
実は、「ウフィッツィ(Ufficio)」とは日本語に訳すと「事務所」なのです。
ここで豆知識を一つ。
この建物を建てる際、建設場所が川沿いにあったため地盤が弱く、克服するために世界で初めてコンクリート工法が用いられたと言われています。
ちなみにコンクリートとイタリアでいえば世界初のコンクリートもローマ人が作ったとか。
話を戻すと、美術館としての始まりはコジモ1世の死後にあり、
コジモ1世の構想を引き継いだフランチェスコ1世の時代に、メディチ家の美術品の一部を公開し始めたのが美術館としての始まりとされています。
1737年にメディチ家が断絶した後は「美術品がフィレンツェに留まり、一般公開されること」を条件にトスカーナ政府に譲渡され、
1769年にウフィッツィ美術館として一般公開されるようになりました。
その後の分類整理によって陶器や武器を他の美術館に移転し、現在の絵画館としての特色が濃くなっていきました。
ウフィッツィ美術館には
「春」、「ヴィーナスの誕生」(ボッティチェリ)
「受胎告知」(ダヴィンチ)
など一度は目にしたことのある作品が多数展示されています。
また、美術館からみえるヴェッキオ宮殿も圧巻です。
ぜひアート写真を眺めて美しきルネサンスと壮大な歴史に思いをはせてみては?