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2020/08/01 14:40
日本ではあまり馴染みのないタバッキ (Tabacchi)とはどんな店なのでしょうか?
言葉の意味としては、
タバコ(Tabacco)の複数形(Tabacchi)で、
これはかつてタバッキが政府の専売物(主にタバコ、塩、切手)を扱う店だったことに由来しています。
しかし、タバコや切手だけでなく店内には食べ物や雑貨が並んでいて、宝くじや携帯電話のカードなんかも買えます。
コンビニに近い存在と言った方が馴染みやすいかもしれません。
イタリアでは「何か買いたいなくなったらタバッキへ行きなさい」と言われるほど。
ただ、私としてはコンビニというより、古くからある老夫婦が営む「~商店」に近いかなと思います。
私が幼いころ近くの商店を訪れ、「この店文房具屋かと思えば、洗剤もあるし、お菓子まである!」と驚き、どこか風情を感じたあの頃を思い返させます。
日用雑貨やたばこ以外でのタバッキの利用は切符です。
イタリアでは切符はもちろん駅でも買えますが、
駅の切符売り場では並んでいることが多く、場所や路線によってはタバッキでしか購入できないことも。
また、店によってはバール(bar)やケーキ屋、ジェラート屋が併設されたタバッキも数多くあります。
人々の憩いの場としての一面を持ち、
おしゃべり好きなイタリア人には無くてはならない場所の一つです。
しかし、訪れた時には手持ちのお金にはご注意を、
「釣銭が足りない」なんてこともしばしばあります。
そこもいかにもなイタリアらしさを感じさせますね。
大きく「T」と書かれたタバッキの看板。併設されたbar(バール)に集まる人々の姿。
華やかで美しいイタリアとはまた違った、イタリアの日常にフォーカスしたアート写真をぜひ日常に。