2020/11/24 11:57

人に歴史あり 橋に歴史あり



イタリアを語るには決して外すことのできない
物理的な意味でも決して外れることのなかったフィレンツェ最古の橋「ヴェッキオ橋

 

前々回のブログ最後でも登場しましたこの写真。
2015年に撮影されたものです。
長い歴史の中で考えれば5年前なんてほんの少し前ということになります。

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2015年撮影 ポンテヴェッキオ橋 カラー写真 ¥6,600

 

というのもこの「ポンテヴェッキオ橋」
紀元後1世紀(西暦1~99年)にはすでに存在されていたと言われています。
(※1番初めに架けられたヴェッキオ橋は今現在の場所ではなくもう少し山側に架けられていたと言われています)

そして今、私たちが目にすることのできる現在の「ポンテヴェッキオ橋」になったのは1345年
もう西暦の数字が少なすぎて昔過ぎて、自分で書いていても何がなんだかわからなくなってきたので…
そのころの日本が何をしていたか、に置き換えて考えてみようと思います。

その頃の日本は…

室町時代をしていました!

ありえない!

「なに時代をしている」なんて日本語としてどうかと思いますが、
とにもかくにも!
1345年イタリアフィレンツフェにこんな立派な橋が出来た頃
日本人は、まだ銃の存在さえ知らない室町時代だったわけです!

ということはざっと計算してもこの「ポンテヴェッキオ橋」御年約675歳。

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2015年撮影 ポンテヴェッキオ橋 モノクロ写真 ¥6,600

そう考えるとこの「橋」は
戦火に耐え忍び、どれだけの悲喜こもごも、時代の移り変わりを見守ってきたんでしょうか。

どの写真にも写る、橋の上にある吹き抜けになっているアーチ型の3連窓。
これは とある話によると、戦時中にムッソリーニが盟友ヒトラーの為に開けさせたとかないとか…
しかし、その後敵対することになったイタリアとドイツ。
その結果、ドイツ軍が占領下であるイタリアを去る際にアルノ川に架かる橋を爆破したという話しがあります。

ただこの「ポンテヴェッキオ橋」だけは当時のドイツ総督 ゲラルド・ヴォルフが守り、爆破を逃れました。
実際に橋の中ほどには、当時敵側だったはずのゲラルド・ヴォルフに感謝する石碑が掲げられています。

 

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1966年撮影 ヴェッキオ橋 ポンテヴェッキオ モノクロ写真 ¥6,600

 

人々を守り、人によって守られてきた「ポンテヴェッキオ橋」

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2012年撮影 イタリア ポンテヴェッキオ橋 Ponte Vecchio ¥6,600

 

そんな話を知ってか知らずか、いいえ知っていなくとも
この写真を見て出た一言。
「綺麗…」
もう本当にたった一言でした。
それでいいんだと思います。
綺麗なものは綺麗なんです。

そしてその綺麗に興味を持ったら触れてみる。
そういう綺麗なものに数多く触れるそれこそが
人生における豊かさなんじゃないかなって想います。

フルカラーのヴェッキオ橋は、誰の目から見ても文句なしに美しいのですが、
モノクロになった途端、感じるものがここまで変わるものか…という第一印象。

フルカラーでは感じることのなかった
光の向こう側に見えそうな灯りを想像したくなる感覚。
目に映る情報が少なければ少ないほど人は想像を膨らませる。
それもまた素敵な時間。

ステキな空間、素敵な時間を創るお手伝いをしてくれる力が写真には込められている、と私は想います。

お気に入りの1枚、是非探してみてください☆
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